和華蘭文化を受け継ぐ 新たな発信地
江戸時代には国内唯一の貿易港として栄えた九州を代表する港街・長崎市。日本と中国、西洋の文化が混ざり合った「和華蘭文化」の名残をとどめ、風情ある独特の街並みは今なお息づいています。その中心部に位置する十人町に陶々亭はあります。明治期に生まれた趣ある和風建築をそのままに、かつては中華料亭として数多の文化人たちが足を運んだこの場所で、2023年秋、オーベルジュとして生まれ変わりました。一時代を築いた陶々亭の意思を受け継ぎ、異なる人・食・文化の交わりを体験できる場として、新たなる歴史を紡いでいきます。